« オフィシャルサイト更新のお知らせ | トップページ | オフィシャルサイト更新のお知らせ »

2009年5月 4日 (月)

第38回公演「ヴェニスの商人」専用掲示板

ASC第38回公演「ヴェニスの商人」に関しまして
みなさまの声を、こちらからどうぞ。
(下部「コメント」の文字をクリックいただき、コメント投稿という形で投稿をお願いします。)

内容に関しまして、ASC公式ブログ及びASCメンバーブログにて取り上げさせていただくことがございますこと、ご了承お願いいたします。

|

« オフィシャルサイト更新のお知らせ | トップページ | オフィシャルサイト更新のお知らせ »

コメント

ASCの演目は、自分にとって、毎回そのとき観ておく必要があるものになっています。チケット予約の段階ではそうでもないのに、公演当日になるとなぜかそういうタイミングになっています。不思議です。
「ヴェニスの商人」実はあまり好きではなかったのですが、この公演で好きになれた気がします。登場人物の誰に感情移入しても芝居として破綻しない。これはすごいです。全方向型舞台。すべてのキャストがすべての登場人物になれる稽古を、とおっしゃっていたのはこのこと...?

投稿: Jack | 2009年5月 5日 (火) 11時01分

いつもありがとうございます。
ASCのお芝居がJackさんにとってとても意味あるものになっているとのお言葉、本当に光栄です。嬉しいです。
全方向型舞台。すべてのキャストがすべての登場人物に。そのように受け取っていただけたこと、さらに嬉しいです。僕はまじめに、そのことを目指しています。
これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

投稿: 彩乃木崇之 | 2009年5月 6日 (水) 07時59分

「ヴェニスの商人」は果たして本当に喜劇なのでしょうか。人が死んでしまうのが悲劇、そうでなく誰も死なないのが喜劇、というそれだけのくくりなら間違いなく「ヴェニスの商人」は喜劇です。
しかし、シャイロックの姿に喜劇性を感じるでしょうか。シャイロックの娘のジェシカに楽しい気分を投影できるでしょうか。またまたアントニオは本当にこれで満足だったんでしょうか。
私はなにもかもなくしてしまい、そしてキリスト教に改宗しなければならないシャイロックに対して哀れを感じてしまいます。
裁く側と裁かれる側。。。。。そうではなく、キリスト教徒側とユダヤ教徒側に分かれて客席が配置されていたんですね。アントーニオ側とシャイロック側です。
「ヴェニスの商人」は異色のお芝居だと思います。堂々と差別が語られ、しかもその差別が主題となっているお芝居が17世紀にある、というのが正直に驚きです。
「ヴェニスの商人」はいつ観ても新鮮なお芝居です。
みなさまの熱演に感激しながら拝見しました。素晴らしいお芝居をありがとうございます。

投稿: 大麦親父乳酸脂肪 | 2009年5月 9日 (土) 22時43分

大麦親父乳酸脂肪 様

いつも本当にありがとうございます。

「ヴェニスの商人」、強烈な差別の芝居です。
そういう意味では、人間の悲劇です。
この強烈な差別、とくに3幕のバッサーニオの箱選びまでは、一見ほかの作品と変わらないかのようなヒロインに見えるポーシャ、彼女は実はこの作品中もっとも強烈な差別の持ち主だと思います。その差別意識に関して、一点の曇りもない。つまりまるで後ろめたさがない。いやな女。

一点の曇りもない強烈で猛烈な差別。

こういうことを考えるとき、僕はいつも一枚の残酷な写真を思い出します。確か南京大虐殺のときの戦時中の写真だと記憶してますが、日本兵何人かが満面の笑顔で写っています。その足元に虐殺された民間中国人の死体の山。一人の日本兵は手に何かをつかみ上げて誇らしげです。その何かとは、中国人妊婦の腹を掻っ捌いて取り出した胎児です。その日本兵の笑顔、まるで快晴の青空のもとハイキングで山頂に到着したときのような清清しい爽やかなもの。僕にはそう見えました。信じられない。が、写真は存在する。

今回の演出では、裁判シーンにおいてアントーニオがシャイロックに十字架の烙印を押すかのような場面があります。灼熱に熱された十字架の剣、それを胸に押し当てられたかのように絶叫するシャイロック。
このシーンを初めて稽古したとき、シャイロックの僕が初めて絶叫したとき、ポーシャを含めほかの出演者のセリフが一変しました。なんだか元気がない。後ろめたいの?あとで聞いてみると、とても罪の意識を感じちゃったとのこと。「日本人的にはちょっと強烈すぎない?観客に受け入れてもらえるかな?」と、稽古後の帰り道話していたそうです。
次の日そのことを気いて僕はこう言いました。

「もっともっと強烈にしていきましょう。そして、それをどんどんドライに演じていきましょう。ウエットになってはいけません。極端なまでに強烈な差別、超ドライな表現、かつそれを最後の最後まで笑い飛ばしてほしいです、とくにキリスト教徒役の人たちは。
人間の根源に潜む強烈な差別。これは消えない。だからこそ、今この作品をやっている間はそれを罪だとは思わず、少々不謹慎ですが思いっきり楽しんでください。楽しんで差別しましょう。きっと実は猛烈に愉快なはずです。
そのとき、いったい観客に何が渡るでしょう?!」

差別は悲劇です。
が、どんなに教育が進もうと差別そのものはなくならない、おそらく。差別せざるを得ないのが人間だとしたら、あまりにもおろかな存在。

誤解を招きそうで怖いのですが、そしてもちろん反論するわけではなく僕の正直な印象なのですが、差別を悲劇だと捉える視点では差別をコントロールできないような気が僕はしてしまいます。それを人間のおろかな喜劇性として捉えるとき、宿業としての差別を人は制御できるような気がしてなりません。

だから僕にとっては、「ヴェニスの商人」はやはり喜劇なんです。

いつも本当にありがとうございます。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
お身体、くれぐれもご自愛なさってください。

投稿: 彩乃木崇之 | 2009年5月12日 (火) 23時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/180217/44887802

この記事へのトラックバック一覧です: 第38回公演「ヴェニスの商人」専用掲示板:

« オフィシャルサイト更新のお知らせ | トップページ | オフィシャルサイト更新のお知らせ »